左手の写真家 佐藤ケイジュ氏のエッセイ連載始まります。
私の写真との出会いについては、以前書きましたが、
着物→写真家の先生方/飛塚英寿氏→普後(フゴ)邦夫氏→佐藤希以寿(ケイジュ)氏・・・とつながりました。
2006年に佐藤ケイジュ先生と出会い、先生はその頃ちょうどSNSの写真サイトを立ち上げようとなさっていた為に、写真は全く素人の私が、この頃からなぜかお手伝いをしていく流れになってしまいます。
山形にケイジュ先生や小川勝久先生をお招きしての撮影会や写真セミナーを私が主催したりするようになっていました。やがて山形にケイジュ先生を顧問とする写真クラブもできました。
2015年9月はその写真クラブ第7回目の写真作品展が山形県郷土館「文翔館」で行われました。右側に麻痺のあるケイジュ先生が新幹線に乗って山形にやって来ました。
2013年7月26日、第5回目の写真展9月開催を目前にしてケイジュ先生が脳出血の為に倒れてしまったのです。
2015年11月現在も積極的にリハビリに取り組み、前に進もうと努力されている姿に励まされます。以前と同じようにとは、なかなか行かないながらも、少しずつ復帰されつつあります。
ケイジュ先生のためにLUMIXを左手用に用意していただいた事を、とっても嬉しそうにたくさんの方に話していらっしゃいました。
言語の障害もほぼ改善し、セミナー講師をなさるまでになりました。子ども服のモデル撮影、美術館所蔵品の撮影、フライヤーのデザイン制作、宣材写真撮影、電子書籍の出版、レタッチ技法をYou Tubeにアップするなど、リハビリと併せて仕事も精力的に取り組んでいらっしゃいます。右利きだった先生が、今は左手でお箸を持ち、PC操作も、作品へのサインもなさいます。
できる事は何でもやろうというお気持ちで頑張っていらっしゃるケイジュ先生から、脳卒中奮闘気をここに連載していただけることになりました。
脳卒中は身近な病気です。後遺症と戦う方々も少なくないのではないでしょうか。
ケイジュ先生の体験が、脳卒中に倒れて苦しみの中にある方々や、支えるご家族の方々のお力になればと思います。また、文章化することで、ケイジュ先生ご自身にとっても、いい作用が起きる事を願っています。健康な方はさらに留意されますように。
では、これから不定期での連載となります。
ここへ訪れてくださる皆様、ケイジュ先生、どうぞよろしくお願いいたします。
2013.07.21 蔵王
2015.09某美術館所蔵品撮影のためのセッティング中
Photoshop Elements プロの作品仕上げ 2015.01