「盛岡・南部鉄器の今」より~使い方とお手入れ法~
きのう、白湯が美容と健康にいいということを書きました。
また、そのブログのイメージ写真にと思って、自分の使っている鉄瓶を撮ってみたら、蓋のところの錆が気になってしまって、考えてみたらこれまで使い方やお手入れについてあまり意識していませんでした。この機会に鉄瓶の扱い方について少し勉強しようと思い、せっかくなので、ここでご紹介したいと思います。
テキストはこの本↓
「盛岡・南部鉄器の今」400年の歴史受け継ぐ炎の芸術 村上洋一著 繊研新聞社
*「湯アカ」は鉄瓶内部を守る働きをする。
鉄瓶内部は、南部鉄器が生み出した「金気止め」により酸化皮膜がつくられ、錆止めの働きをする。
酸化皮膜を破損しないように使うこと、そして早く湯アカを付けていくことが大事。
鉄瓶内部は触らない。(たわしや洗剤で洗うのは、もちろん生けません。酸化皮膜を壊さない。)
①「慣らし」
・鉄瓶に水をいれ1~2回すすぐ。⇒お湯を沸かす。
・4~5回お湯を沸かし、濁らなくなれば使用可。
・使い終わったら余熱で内部を乾燥させる。
・内部にでる斑点などの褐色の模様は「湯アカ」。これを汚れと勘違いしてこすったり、落としたりしないようにする。
②「日常の使い方」
・お湯を沸かした後、絶対に湯を入れたままにしないこと。
・鉄瓶が熱いうていに空にして蓋を取り、余熱で内部を乾燥させる。
・内部は絶対に触らない。
・外側は乾いた布で拭く。
・緑茶を浸した布で表面を軽くたたくように拭くとより効果的。(鉄瓶が熱いうちに)
・内部に赤い錆がでても、お湯が濁らなければ問題ない。
・ガスコンロ)中火以下で使う。(強火は外側の漆が焼けて変色したり、穴が空く原因になる。)
・IH調理器)熱効率が良く、火力が強いので、必ず弱火で使う。
・手袋などを使い、やけどをしないようにしてください。
このほか、さびた鉄瓶で沸かしたお湯の濁りを取る方法や、鉄瓶表面を磨く方法なども載っています。
美しい写真もたくさん載った本です。ぜひ、お求めの上ご覧くださいね。
「盛岡・南部鉄器の今」400年の歴史受け継ぐ炎の芸術 村上洋一著 繊研新聞社 \1800+税