ゆかたのこと
ゆかた
今年2015年(平成27年)の立秋は8月8日でした。立秋のはじまりというべきなのかは置いておきまして、
今年はこの日を境に秋の訪れを感じる事ができた年だったと思います。
ちょうど自然豊かな蔵王の古民家にゆったりとしていることができたからかもしれません。
こんな風に季節を感じて生きていられる幸せを感じた時でもありました。
ねぷた、竿灯、七夕、花笠を終えて立秋。
お盆の頃には地域の盆踊りやお墓参り、花火大会などゆかたを着てでかけるチャンスもありましたね。
今年は高校生になる姪がゆかたを着たいと私のところへやってきて、着方の練習をして花笠祭りでゆかたデートしたようです。
あとで写真を見せてもらったら、綺麗に着られていてよかった、良かった。
去年も私の都合がつかずに着せてあげる事ができないので、「自分で着てみよう。」との提案に応じて、去年に続き2回目のレッスンです。
最初はすっかり忘れていたけど、(着るという目的があるとこうなるんだ。)という手応えを、私ももらうことができました。
涼しくなって、暑い暑い日、汗をかきながら練習した時間を懐かしくさえ感じます。
「これに長襦袢を着たら、着物だよ。もう、1人で着物を着られるね。」と言って、送り出しました。
いつもはスポーツに夢中の姪ですが、また、着物を着たいと言ってくれたら嬉しいなと思っています。
もう1人、昨年生まれた姪がいます。
彼女には一つ身のゆかたを縫いました。一つ身なんて久々でした。娘のを縫って以来だから19年振り?
本当は出産のお祝いにと思っていたのに、布のまま1年が過ぎてしまったのです。 1歳になった姪がお盆にやってきたので、彼女にあわせて「腰揚げ」「肩揚げ」をして完成!赤ちゃんって、ニョキニョキおっきくなりますよね~。腰揚げは形だけほんのちょっぴりとりました。
この頃は注染の子ども用反物などをおいているところがなかなかないんです。ミシンで縫った既製品ばかり。昔はおそらくお母さんが子どもの為に仕立てていたのではないでしょうか。。。
来年また着られるかな~
来年は、この揚げをどれくらい解くことになるかしら。。。
子どもたちの浴衣の揚げを直すというのは、その子の成長が目に見えて母親として大きな喜びでありました。
本当は、こんな幸せを多くのお母さんたちに味わって欲しいと私は思っています。
もしできたら、来年は彼女の為に三つ身を縫っておこうかな。。。
反物探しに行ってみます。日本の技がなくならなければいいと願います。
まずは、着物の第一歩。
気楽に着られて、着こなしを自由に楽しめる”ゆかた”をいっぱい着て欲しいと思います。