着物を着ていて思い出したこと。

2015/8/22 2015/9/4 きもののこと

長襦袢を着て、着物を羽織り、裾線を決め、腰紐。

おはしょりを整えて、衿もとを決めて、着物ベルト。

伊達締めをして着付け完成。

帯を一巻き、二巻きして、帯板。

手を下ろしてから、折りあげて、仮紐。

お太鼓の山を決めて、帯枕。

帯枕に帯揚げを掛け、お太鼓を決めて、帯締め。

完成。

着物を着るのに必要な物を書き出すと、着物を着慣れない人だったら、着物って、やっぱり大変。。。と感じてしまうでしょうか。半えりの準備や、細かいことを書けば、もうちょっとありますから。

私は、着物を着るときに使う道具をすぐに取り出せるところにまとめてあります。

いつか着物を着るときに必要な小物をまとめて入れるオリジナルの美しいきもの箱を作りたいなぁと思っています。

着物を着ながら、なんだか息子が小さかった頃の事が思い出されました。

着物を着ている私の周りをちょろちょろしていて、

「こうちゃん、枕とって。」

・・・

「そう、そう、それ！」

「枕。”こぅ～”ってすんの？」（帯枕を枕にして、寝る真似。「ねんねこっこや～」の”こぅ～”）

こんなかわいかった息子も、お蔭様で大人になりました。

今日が大学の卒業式です。ほんとうに良く頑張りました。心からおめでとうの言葉を送りたいと思います。

彼の通った高校は制服のない学校だったので、高校の卒業式のときには彼本人は着物で卒業式に出席しました。

私が何を言ったわけでもないのに、彼の方から着物を着ようかなと言ってくれた事が嬉しかったです。

着物で出席する人が結構いるんですね。女生徒の方が着物率は高かったです。すばらしいことです。

成人式も今日の大学の卒業式も彼はスーツ姿で出席。

それでも、このとき紋付を身につけた記憶は彼の中にも生きていると思います。

五歳のお祝いも紋付を着たけども、彼は覚えているのかな～