01.エッセイ 左手の写真家 佐藤 ケイジュ 書き下ろし

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このブログでは、作者が脳卒中に倒れ、少しでも元の機能を取り返そうとする日々を綴ってまいります。

写真家 佐藤 ケイジュの「脳卒中闘病記」

1序章(それまでの日々)

私の仕事は写真を撮ること。一般的にはカメラマンとか写真家と呼ばれています。

随分以前からカメラマンの“マン”が性差別という批判があり、フォトグラファーという呼称も使われていますね。要はカメラという機械を使って写真を撮ることを生業にしている点では共通なので、お好きなように呼んでいただいて構いません。

具体的に私が仕事の対象としている撮影内容は多岐に渡っています。

モデルを使った撮影であったり、商品を撮影する、いわゆる物撮りであったりします。言い方を変えれば、広告や雑誌、CDジャケット、建築関係から宝飾品までどこかのCMソングでは無いけれども“大きなものから小さなものまで”依頼があれば様々なものを撮らせていただきました。

何でも分類をしたがる人たちは、広告写真家とかモデルを撮る人・物取りカメラマン・雑誌のカメラマン等々、撮るものの数だけ写真家が分類されて居るようですが、私としては“標本”では無いのだから、大それた分類名を付けて欲しいとは思いません。

私は“何でも撮る”写真家です。

撮影場所も様々ですね。自分のスタジオで撮影する他に、いわゆるロケの行き先も日本各地は当然として海外にも行きました。

体に変調が来たあの年、2013年、xデーとなるのが7月26日金曜日、ここに至る直前の行動を振り返ってみようと思います。

2013年の6月は、数年前に始めた“風景写真”のために東北を旅するところから始まりました。旅の足に使うのは、前年2012年暮れに購入したクリーンディーゼルの車。それまでの車が燃費3km/Lの大型四駆、居住性は良いのですが燃料を補給するたびに「もっと働け」とばかりにゲキが飛ぶのですが、新しいクルマになってから経費がほぼ1/3、精神的にもサイフ的にも随分楽になりました。

同じ予算で3倍働けると思いました。

北から戻ったらすぐ機材の準備をして、九州は長崎での撮影です。私の本拠地が東京なので、北の撮影取材を含めますと日本列島をほぼ車で縦断しようとしている事になります。移動していることが業務であれば“長距離の運転手”として成立するほどの距離を自ら運転し撮影の仕事をしていました。仕事は写真を撮ることだから、運転が正式業務と言えないのが残念なところです。

つづく

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